結之介の中国語講座 中国語基本表現・語法

存在文 動詞“有” 動詞“是”

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解説内容: 存在文 動詞“有” ・存在文 動詞“有”の兼語文 ・名詞の場所化 ・存在文 動詞“有”と中国語の習慣
・存在文 動詞“是” ・存在文 動詞“有” 動詞“是” ・存在文と所在文
存在文 動詞“有”
動詞“有”の主語に場所、目的語にノ・人が置かれると主語の場所に目的語のモノ・人が存在することを表現します。
所有の“有”のイメージで解説すると場所がモノ・人を持っている→場所にモノ・人が存在する、という感じです。
“有”の否定には必ず“没”を使って“没有”で否定します。
否定文の“吗”疑問文は少し訝った疑問のニュアンスがあります。“吗”疑問文より反復疑問文の方が疑問に対する確認度合いが強くなります。
基本文型
場所+ “有” + モノ・人
場所+ “没有” + モノ・人
“吗” 疑問文 (肯定) 場所+ “有” + モノ・人 +“吗”?
“吗” 疑問文 (否定) 場所+ “没有” + モノ・人 +“吗”?
疑問文 場所+ “有没有” + モノ・人

基本文型に単語を入れて確認しましょう。
平叙文
这儿有十个人。 Zhèr yǒu shí ge rén. ここに10人の人がいます。
中国有两条大河。 Zhōngguó yǒu liǎng tiáo dàhé. 中国に二本の大きな川があります。
家里有几瓶啤酒。 Jiālǐ yǒu jǐ píng píjiǔ. 家には何本かビールがあります。
冰箱里有五瓶啤酒。 Bīngxiāng lǐ yǒu wǔ píng píjiǔ. 冷蔵庫に五本のビールがあります。
黑板上有一张地图。 Hēibǎn shàng yǒu yī zhāng dìtú. 黒板に一枚の地図があります。
车站对面有一个银行 Chēzhàn duìmiàn yǒu yīgè yínháng. 駅の向側に銀行があります。
否定文(“没有”の“有”は軽声で発音されます)
这儿没有人。 Zhèr méiyou rén. ここには人がいません。
中国没有两条大河。 Zhōngguó méiyou liǎng tiáo dàhé. 中国に二本の大きな川はありません。
家里没有啤酒。 Jiālǐ méiyou píjiǔ. 家にはビールがありません。
冰箱里没有五瓶啤酒。 Bīngxiāng lǐ méiyou wǔ píng píjiǔ. 冷蔵庫に五本のビールはありません。
黑板上没有地图。 Hēibǎn shàng méiyou dìtú. 黒板に一枚の地図がありません。
车站对面没有银行。 Chēzhàn duìmiàn méiyou yínháng. 駅の向側に銀行はありません。
“吗” 疑問文(肯定)
这儿有十个人吗? Zhèr yǒu shí ge rén ma? ここに10人の人がいますか?
这儿有人吗? Zhèr yǒu rén ma? ここに人がいますか?
中国有大河吗? Zhōngguó yǒu dàhé ma? 中国に大きな川はありますか?
家里有几瓶啤酒吗? Jiālǐ yǒu jǐ píng píjiǔ ma? 家には何本かビールがありますか?
冰箱里有啤酒吗? Bīngxiāng lǐ yǒu píjiǔ ma? 冷蔵庫にビールがありますか?
车站对面有银行吗? Chēzhàn duìmiàn yǒu yínháng ma? 駅の向側に銀行がありますか?
“吗” 疑問文(否定)(“没有”の“有”は軽声で発音されます)
这儿没有十个人吗? Zhèr méiyou shí ge rén ma? ここに10人の人がいないのですか?
这儿没有人吗? Zhèr méiyou rén ma? ここに人がいいなですか?
中国没有大河吗? Zhōngguó méiyou dàhé ma? 中国に大きな川はないのですか?
家里没有啤酒吗? Jiālǐ méiyou píjiǔ ma? 家にはビールがないのですか?
冰箱里没有啤酒吗? Bīngxiāng lǐ méiyou píjiǔ ma? 冷蔵庫にビールがないのですか?
车站对面没有银行吗? Chēzhàn duìmiàn méiyou yínháng ma? 駅の向側に銀行がないのですか?
反復疑問文(“有没有”の真中の“没”は軽声で発音されます)
这儿有没有人? Zhèr yǒu meiyǒu rén? ここに人がいますか?
中国有没有两条大河? Zhōngguóyǒu meiyǒu liǎng tiáo dàhé? 中国に二本の大きな川がありますか?
家里有没有啤酒。 Jiālǐ yǒu meiyǒu píjiǔ. 家にはビールがありますか?
冰箱里有没有五瓶啤酒? Bīngxiāng lǐ yǒu meiyǒu wǔ píng píjiǔ? 冷蔵庫に五本のビールがありますか?
黑板上有没有地图? Hēibǎn shàng yǒu meiyǒu dìtú? 黒板に一枚の地図がありますか?
车站对面有没有银行? Chēzhàn duìmiàn yǒu meiyǒu yínháng? 駅の向側に銀行がありますか?
疑問代詞疑問文
这个有几个人? Zhège yǒu j ge rén? ここには何人の人がいますか?
中国有多少条河? Zhōngguó yǒu duōshao tiáo hé? 中国には何本の川がありますか?
家里有几口人? Jiālǐ yǒu jǐ kǒu rén? 何人家族ですか?


存在文 動詞“有”の兼語文
動詞“有”は主語に場所が置かれると主語の場所にモノ・人が存在することを表すことを解説しました、これを“有”の本来持っている意味から
イメージすると場所がモノ・人を持っている→場所にモノ・人が存在する、という感じでした。
主語の「場所」が「時間」に置かれることがあります。
主語が時間になる条件
存在場所が時間になるということは
イメージすると時間が人・事物を持っている→時間に人・事物が存在する→時間に人・事物が存在した。となります
時間+“有”+人・事物
の形になりますが条件が2つあります
1.人・事物が不特定なものであること
2.文型が兼語文であること
です

基本文型に単語を入れて確認しましょう。
主語 “有” 人・事物
時間 兼語
来了。 Yǒu rén lái le. だれか来ました。
昨天 几个学生 来找你。 Zuótiān yǒu jǐge xuéshēng lái zhǎo nǐ.
昨日、数名の学生があなたを訪ねてきました。  
早上 给你打电话了。 Zǎoshàng yǒu rén gěi nǐ dǎ diànhuà le. 朝、あなたに電話をくれた人がいましたよ。
从前 个老人 叫福民。 Cóngqián yǒu ge lǎorén jiào Fú Mín. 昔、福民というおじいさんがいました。
一番目の“有人来了。”には主語ががありませんが、今だれかが来ているセリフなので、あえて入れれば“现在有人来了。”となりますが普通は
例文のように表現します。



名詞の場所化
存在文 動詞“有”の主語は場所でした、
中国語の名詞は全てが自由に場所として扱えるものではないので名詞を場所として扱えるように場所化する必要があります。

場所化とは何か、まずは日本語から考えてみましょう。
日本語では下のような言い方をします。
1.ホワイトボードを買った
2.ホワイトボードに書く
1の方はホワイトボードを「モノ」として扱われています、
2の方はホワイトボードを書く「場所」として扱われています。
日本語では「ホワイトボード」を自由に「モノ」として「場所」として扱うことができます。


中国語では
1. 买了一个白板。 Mǎi le yī ge báibǎn. ホワイトボードを買った
2. 写在白板上。 Xiě zài báibǎn shàng. ホワイトボードに書く
となり
1の方は“白板”はそのまま「モノ」ですが、
2の方は“白板”+“上”で「場所」として扱われています。
このように名詞を場所として扱えるようにすることを「名詞の場所化」と呼ます。
名詞の場所化
名詞の場所化には、いくつかありますが存在文 動詞“有”で使われる場所には“上”“里”でまかなうことができます
“上”は「面」「平面」としての場所の表現に使います。
“里”は「立体」「入れ物」としての場所を表現します。

なお、名詞の中でも
“上・里”が必要な、場所性のない名詞
“上・里”が諸略できる、場所性を含む名詞
“上・里”が不要な、場所性のある名詞
があるので今後の学習の上で留意しましょう。

   

存在文 動詞“有”と中国語の習慣
動詞“有”の存在文を説明・解説している多くのテキスト、書籍には一つの条件が設けられています。
その条件とは、目的語の「モノ・人」が不特定のものに限られる、ということです。

「不特定のものに限られる」ということは固有名詞はNGということになります、それでは
中国有黄河。 Zhōng guó yǒu Huánghé. 中国に黄河があります。
はNGなのでしょうか?


疑問文で
中国有什么河。 Zhōng guó yǒu shénme hé? 中国にどんな川がありますか?
と尋ねられれば、疑問文の動詞を使って応答するのが中国語の習慣ですから、もちろん“有”を使って応答します。となると
中国有黄河。 Zhōng guó yǒu Huánghé. 中国に黄河があります。
という応答文になります。


と、いうことは動詞“有”の存在文でも固有名詞はOKということになります。
では、なぜ多くの文献に動詞“有”の存在文の条件として、目的語の「モノ・人」が不特定のものに限られると記述されているのでしょう。


前出の疑問・応答文で解説しましょう。
中国有什么河。 中国にどんな川がありますか? ←ここでは中国の川については未知の情報で扱われています (話し手にとって未知の情報)
中国有黄河。 中国に黄河があります。 ←ここでは中国の川については既知の情報で扱われています (聞き手にとって既知の情報)

では、このページの冒頭にある例文を確認してみましょう。
这儿有十个人。 ここに10人の人がいます。
中国有两条大河。 中国に二本の大きな川があります。
家里有几瓶啤酒。 家には何本かビールがあります。
冰箱里有五瓶啤酒。 冷蔵庫に五本のビールがあります。
黑板上有一张地图。 黒板に一枚の地図があります。
车站对面有一个银行 駅の向側に銀行があります。
のように目的語の部分は全て 話し手にとって既知の情報ですが
聞き手にとって未知の情報です。
さらに、話し手・聞き手の両話者で共通するのは主語が既知の情報であることです。


中国語では 既知の情報(古い情報) は文中の 主語 の位置に
未知の情報(新しい情報) は文中の 目的語 の位置に 置く習慣があるようです。
ですから、日常会話で既知の情報を目的語の位置に置いた動詞“有”の存在文は発することはないので多くのテキスト、書籍には条件が
設けられているのだと思います。


日本語でも日常会話で「四国には四万十川があります」という文は口にしないと思います。


“中国有黄河。”という文は、中国を知らない人にガイドしたり、
エコロジーなプレゼンテーションで“黄河”を最初に話題にするときにしか使わないでしょう。


この中国語の習慣は動詞“有”の存在文に限ったことではなくほかの文型にも表れてます。
日本語で「私はあの本を買った」「あたしが買ったのはあの本」という時、「買った」と「あの本」が情報ですが、
この文からは「あの本」が既知の情報ということわかります、中国語では
那本书我买了。 ということはできますが ←既知の情報が主語
我买了那本书。 とは言えません。

もし、「買った」という情報を既知の情報として扱うならば
我买了一本书。 となり目的語は未知の情報扱いで不特定の一冊になります。
日本語では「私は本を買いました」と「買ったのは本である」と「買った」という情報は既知の情報として扱われます。


存在文 動詞“是”
動詞“是”は主語と目的語を「=」(イコール)でつないで判断、断定を表現しました。→表現・語法 判断文 動詞“是”
この判断、断定を表現する“是”を使って主語の場所にモノ・人が存在することを表現します。


ただし動詞“是”は主語と目的語を「=」(イコール)でつなぐので「主語となる場所=モノ・人」となるので動詞“是”を使った存在文の主語には
方位詞がなければなりません。


そして動詞“是”は判断、断定を表現するので動詞“是”の存在文では、話者が存在するモノについて知っていて、存在するモノについて
説明しようという意思が提示されます。 とはいっても主語となる場所は判っていて、その場所にあるものについての確認のために
疑問文を作ることもできます。

“是”否定には必ず“不”を使って“不是”で否定します。
否定文の“吗”疑問文は少し訝った疑問のニュアンスがあります。“吗”疑問文より反復疑問文の方が疑問に対する確認度合いが強くなります。
基本文型
方位詞 “是” + モノ・人
方位詞 “不是” + モノ・人
“吗” 疑問文 (肯定) 方位詞 “是” + モノ・人 +“吗”?
“吗” 疑問文 (否定) 方位詞 “不是” + モノ・人 +“吗”?
疑問文 方位詞 “是不是” + モノ・人

基本文型に単語を入れて確認しましょう。
平叙文
桌子上是书。 Zhuōzǐ shàng shì shū. 机の上(にあるの)は本です。
邮局对面儿是餐厅。 Yóujú duìmiànr shì cāntīng. 郵便局の向いがレストランです。
右边儿是您的座位。 Yòubiānr shì nín de zuòwèi. 右側があなたの座席です。
前边儿是职员宿舍。 Qiánbiānr shì zhíyuán sùshè. 前方が社員宿舎です。
图书馆的西边儿是银行。 Túshūguǎn de xībiānr shì yínháng. 図書館の西側が銀行です。
否定文
桌子上不是书。 Zhuōzǐ shàng búshì shū. 机の上(にあるの)は本ではありません。
邮局对面儿不是餐厅。 Yóujú duìmiànr búshì cāntīng. 郵便局の向いがレストランではありません。
右边儿不是您的座位。 Yòubiānr búshì nín de zuòwèi. 右側はあなたの座席ではありません。
前边儿不是职员宿舍。 Qiánbiānr búshì zhíyuán sùshè. 前方が社員宿舎ではありません。
图书馆的西边儿不是银行。 Túshūguǎn de xībiānr búshì yínháng. 図書館の西側が銀行ではありません。
“吗”疑問文(肯定)
桌子上是书吗? Zhuōzǐ shàng shì shū ma? 机の上(にあるの)は本ですか?
邮局对面儿是餐厅吗? Yóujú duìmiànr shì cāntīng ma? 郵便局の向いがレストランですか?
右边儿是您的座位吗? Yòubiānr shì nín de zuòwèi ma? 右側はあなたの座席ですか?
前边儿是职员宿舍吗? Qiánbiānr shì zhíyuán sùshè ma? 前方が社員宿舎ですか?
图书馆的西边儿是银行吗? Túshūguǎn de xībiānr shì yínháng ma? 図書館の西側が銀行ですか?
“吗” 疑問文(否定)
桌子上不是书吗? Zhuōzǐ shàng búshì shū ma? 机の上(にあるの)は本ではないのですか?
邮局对面儿不是餐厅吗? Yóujú duìmiànr búshì cāntīng ma? 郵便局の向いがレストランではないのですか?
右边儿不是您的座位吗? Yòubiānr búshì nín de zuòwèi ma? 右側があなたの座席ではないのですか?
前边儿不是职员宿舍吗? Qiánbiānr búshì zhíyuán sùshè ma? 前方が社員宿舎ではないのですか?
图书馆的西边儿不是银行吗?
Túshūguǎn de xībiānr búshì yínháng ma? 図書館の西側が銀行ではないのですか?
反復疑問文(“是不是”の真中の“不”は軽声で発音されます)
桌子上是不是书吗? Zhuōzǐ shàng shì bushì shū ma? 机の上(にあるの)は本ですか?
邮局对面儿是不是餐厅吗? Yóujú duìmiànr shì bushì cāntīng ma? 郵便局の向いがレストランですか?
右边儿是不是您的座位吗? Yòubiānr shì bushì nín de zuòwèi ma? 右側はあなたの座席ですか?
前边儿是不是职员宿舍吗? Qiánbiānr shì bushì zhíyuán sùshè ma? 前方が社員宿舎ですか?
图书馆的西边儿是不是银行吗?
Túshūguǎn de xībiānr shì bushì yínháng ma? 図書館の西側が銀行ですか?
疑問代詞疑問文
桌子上是什么? Zhuōzǐ shàng shì shénme? 机の上(にあるの)はなんですか?
邮局对面儿是什么? Yóujú duìmiànr shì shénme? 郵便局の向いはなんですか?

存在文 動詞“有” 動詞“是”
存在文 動詞“有” 動詞“是”を比較しながら整理しましょう。
存在文 動詞“有” 動詞“是”の比較
存在文“有”: 場所 +“有”+ モノ・人。
存在文“是”: 方位詞 +“是”+ モノ・人。

単語を入れて確認しましょう。
前边儿有职员宿舍。 Qiánbiānr yǒu zhíyuán sùshè. 前方に社員宿舎があります。
前边儿是职员宿舍。 Qiánbiānr shì zhíyuán sùshè. 前方が社員宿舎です。
桌子上有书。 Zhuōzǐ shàng yǒu shū. 机の上に本があります。
桌子上是书。 Zhuōzǐ shàng shì shū. 机の上(にあるの)は本です。

存在文“有”の方は「前方に社員宿舎」が存在するという事実・状況を表しているのに対し
存在文“是”の方は「前方に社員宿舎」が存在するという事実・状況を既に知っており、さらに「社員宿舎」のことについての情報を
所持しているニュアンスがあります。


情報を所持しているニュアンスは主語の部分に指示代詞が代用できるかどうかで伺うことができます。
这是职员宿舍。 zhè shì zhíyuán sùshè. これは社員宿舎です。
这是书。 Zhè shì shū. これは本です。
とすれば、日本語を見ても、あとに説明が続いてもおかしくはありません。
存在文“有”の主語に“这”と置き換えると文が成立しません。

存在文と所在文
「モノが場所にある」という表現には“有”と“是”の存在文のほかに動詞“在”の所在文があります。
似てはいますが、違いがあります。比較しながら確認にしましょう。
基本文型
存在文“有”: 場所 +“有”+ モノ・人 「場所」に 「存在物」あります
存在文“是”: 方位詞 +“是”+ モノ・人 「場所」(にあるの)は 「存在物」です
所在文“在”: モノ・人 +“在”+ 場所 「存在物」は 「場所」にあります

基本文型に単語を入れて確認しましょう。
存在文“有”: 桌子上有书。 Zhuōzǐ shàng yǒu shū. 机の上に本があります。
存在文“是”: 桌子上是书。 Zhuōzǐ shàng shì shū. 机の上(にあるの)は本です。
所在文“在”: 书在桌子上。 Shū zài zhuōzǐ shàng. 本は机の上にあります。

上の項目で解説してありますので“有”と“是”の存在文については解説の必要はないと思いますが、
“书”を“你的书”という特定のモノに置き換えることによって“是”の存在文がモノの存在・状況を既に知っておりそのことについての情報を
所持しているニュアンスがはっきりとして、“在”の所在文が“你的书”がある場所を未知の情報として伝えようとすることが明確になります。
存在文“有”: 桌子上有你的书。 Zhuōzǐ shàng yǒu nǐ de shū. 机の上にあなたの本があります。
存在文“是”: 桌子上是你的书。 Zhuōzǐ shàng shì nǐ de shū. 机の上(にあるの)はあなたの本です。
所在文“在”: 你的书在桌子上。 Nǐ de shū zài zhuōzǐ shàng. あなたの本は机の上にあります。

敢えていうならば、 存在文“有”:発見、実況、状況説明 話し手にとって場所は既知・モノは未知から発見
存在文“是”:既存、断定、状況判断 話し手にとって場所は既知・モノも既知
所在文“在”:既存、推察、状況解明 話し手にとって場所は既知・モノは既知 と、いったところでしょうか。

この3つの例文の“你的书”を“一本书”と数量詞を付けると主語にはできず“在”の所在文は構成できません。


“有”の存在文は発見、実況、状況説明ですから主語には明確な場所が必要であり“这附近”といった不明確な「場所」は使えません。
存在文“是”: 这附近是你的书。 Zhè fùjìn shì nǐ de shū. この付近はあなたの本です。
所在文“在”: 你的书在这附近。 Nǐ de shū zài zhè fùjìn. あなたの本はこの付近ににあります。

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