結之介の中国語講座 中国語会話

第1課 お茶をどうぞ

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基本会話 中国語をにスペースを設けていますが、実際にはスペースは必要ありません
A: 请    喝  茶。
Qǐng hē chá. お茶をどうぞ。
B: 谢 谢。
Xièxie. ありがとう。
学習のお供に

中国語の語順はSVO
中国語の語順は主語(S)+動詞(V)+目的語(O)が基本です。
中国語は日本語と異なり述語の部分は動詞(V)+目的語(O)が基本となります。
主語は日本語同様、話者同士で認識していれば、省略可能です。


基本会話では主語が省略されています、通常は“请喝茶。”が使われますが、丁寧に言えば“请你喝茶。”となり「さぁ、あなた、お茶をどうぞ」となります。“请”については後ほど解説しますが誘導の言葉です。


この、“你喝茶。”だけでは物足りず会話は成立しませんが、要点は述語の部分なので御了承ください。


外国語学習で頭を抱えるのが英語のbe動詞や比較級、冠詞。ドイツ語では1格~4格。ヨーロッパ圏でよくみられる男性形、女性形、中性形などの語形変化は中国語にはありません。


では、中国語の基本をまとめておきましょう
基本は動詞(V)+目的語(O)
中国語: 喝茶 hē chá 飲む+お茶 吃点心 chī diǎnxin 食べる+お菓子
日本語: お茶を飲む お茶+飲む お菓子を食べる お菓子+食べる
上記のように中国語には日本語の“て・に・を・は”のような助詞がありません。
さらに、中国語には語形変化もないので文を成立させるためには「語順」が大切になります。
中国語の語順は絶対的なものといってもいいでしょう。
日本語では「飲む、お茶」といっても意味を連想できますが、中国語ではそれも、ままなりません。
中国語会話では、語彙力は大切ですが同等に語順も大切です。
中国語学習が進むにつれてわかると思いますが、動詞を必要とする名詞には、名詞専用の動詞が
存在します。日本語のように「ゲームをする」の「する」、「インターネットをやる」の「やる」といった
多用できる動詞がないので、名詞を覚える時に動詞とセットで覚えていくと後々、楽だと思います。


動詞“ ”の用法
動詞“请”は文頭に置かれて人に動詞の動作を促したり、勧めたりする動詞です。また、動詞“请”は単独で使うこともでき、その時は話者同士が勧めているもの・勧められているものを認識していることが前提です。


人に物事を勧める
基本形
“请”。
“请”+動詞。
“请”+動詞+目的語。

「動詞+目的語」のことを「動詞フレーズ」と呼ぶことがあります、覚えておいてください。
また、書籍によっては「動詞句」「動目フレーズ」とも呼ばれることがあります。

请。 Qǐng. どうぞ。
请进。 Qǐng jìn. どうぞ、入ってください。
请坐。 Qǐng zuò. どうぞ、座ってください。
请喝茶。 Qǐng hēchá. どうぞ、お茶を飲んでください。
请吃点心。 Qǐng chī diǎnxin. どうぞ、お菓子を食べてください。
例文から判るように、動詞や目的語を入れ替えるだけで文が完成します。


動詞述語文
上の語法要点で「“你喝茶。”だけでは物足りず会話は成立しません」と解説しました、さらに
「中国語の語順は主語(S)+動詞(V)+目的語(O)である」と解説しましたので、中国語の4つの基本文形の一つ目、動詞述語文を解説したいと思います。


会話文としては多少違和感がありますが、語法学習のために我慢してください。
では、“喝茶”を述語として主語を入れてみましょう。
我喝茶。 Wǒ hēchá. 私はお茶を飲みます。
你喝茶 Nǐ hēchá. あなたはお茶を飲みます。
他喝茶。 Tā hēchá. 彼にはお茶を飲みます。

“请”+“你喝茶”「どうぞ、あなたはお茶を飲みます。」の主語が省略されて“请喝茶。”「お茶をどうぞ」となります。
中国語は単語が加わる(語順が変わる)と文としての意味が変わります、文を成立させるためには「語順」が大切なことがお判りになれると思います。
“你喝茶。”は日本語訳がおかしいですが、“我喝茶。”“他喝茶。”のように、主語(S)+動詞(V)+目的語(O)の形になりました。


必要がなければ目的語は省略できます、この場合、主語はあったほうが良いでしょう。
動詞だけと状況によっては、きつい命令文になってしまいます。
喝。 Wǒ hē. 私は飲みます。
喝茶。 Hē chá. お茶を飲みます。/お茶を飲め。
喝。 Hē. 飲む。/飲め。

中国語も日本語同様、主語を省略すると状況によっては誤解を招いたり、意思表示が伝わらないことがあります。


以上のことから動詞述語文には2つの文型があるといっていいでしょう。
主語 述   語
主語 動詞+目的語。
主語 動詞。


基本が2つあるのも、面倒なので中国語語法としては、まとめて1つにしましょう。
動詞述語文 基本文型

主語+動詞+目的語。


中国語には基本文型が4つあり、その一つがこの動詞述語文です。
基本文型には肯定文、否定文、疑問文とありますが、ここでは上の文型を理解しておいてください。後々、否定文、疑問文を解説しようと思います。


語法横断 上で学習した内容にプラスα、中国語法の成長剤
谢谢 xèxie. ありがとう
“谢谢”は動詞ですが、ご存知のように「ありがとう」という意味です。
日本人は「ありがとう」というところを「すみません」で代用することがありますが、中国ではそうはいきません、「ありがとう」という気持ちは“谢谢”で表します。
“谢谢”と単独で使うこともありますが、日常では下の言い方が多用されます。
谢谢,谢谢。 Xièxie,xièxie. ありがとう。
谢谢你。 Xèxie nǐ. ありがとう。
谢谢您。 Xèxie nǐn. ありがとう。(初対面や目上に対して)
中国人は日本人より「ありがとう」“谢谢”を多用します、そのせいかどうかは別として“谢谢”だけでは、こちらの感謝の度合いが伝わりにくいこともあります。
谢谢您了。 Xèxie nǐn le. ありがとうございました。
非常感谢。 Fēicháng gǎnxiè. 本当にありがとう。
太谢谢您了。 Tài xièxiè nín le. 本当にありがとうございました。
多谢。 Duōxiè. どうもありがとうございます。
谢谢你的关心。 Xièxiè nǐ de guānxīn. お心遣い、ありがとうございます。
谢谢你的好意。 Xièxiè nǐ de hǎoyì. ご好意、ありがとうございます。
衷心地感谢。 Zhōngxīn de gǎnxiè. 心から感謝します。
感恩。 Gǎnēn. 恩に着ます。
感谢不尽。 Gǎnxiè bújìn. 感謝にたえません。

これから中国語に慣れてきたら“谢谢”一辺倒は卒業できるようがんばりましょう。


知っておきたい中国 広大で歴史ある中国、中国語と共に知りましょう
中国の行政区画は上位のものから省級、地級、県級、郷級に分類され、省級はさらに直轄市、自治区、省、特別行政区に分類されます。直轄市は4市ありその1つ目です。
北京市は河北省のほぼ中央に位置し、政府所在地は東城区です。


行政区名称: 北京市 Běijīng Shì 北京市 (ぺきんし)
行政区略称: jīn
政府所在地: 東城区 Dōngchéng Qū 東城区 (とうじょうく)
面積:16,800平方キロ 人口:1456万人2003年調べ 地域区分:華北
北京市行政サイトはこちら 北京市の情報はWikipediaで

中国語で名前 辞典ではなかなか引けない、あの名前
名: 中华人民共和国 Zhōnghuá Rénmín Gònghéguó 中華人民共和国
称: 中国 Zhōngguó 中国
首都 名: 北京市 Běijīng shì 北京市
名: 瑞安,梅格 Ruì' ān , Méi gé メグ・ライアン
アメリカの俳優。「ニューヨークの恋人」あの頃は可愛かったですね。いゃ、今でも可愛いです。
中国では外国人の名前を姓・名に変換する習慣があるようです。ただし、全てではありません。
作: 我是猫 Wǒ shì māo 我輩は猫である
日本人からすると味気ないようですが、そのままです。

とっさの中国語 3文字で表現できる会話やキメ台詞、簡単中国語
不客气。 Bú kè qì. どういてしまして。
中国語で感謝されたら、きちんと中国語で相手の気持ちのこたえましょう。日本のように表情やしぐさだけでの照れ隠しは中国では好まれません。
“客气”は日本語では「気を使う/遠慮する」という動詞で、それを“不”で否定して「気を使うな・遠慮するな」で「どういたしました」を表現します。
感謝の言葉に応答する言葉は他にもあります。
不用谢。 Búyòngxiè. どういてしまして。
太客气了。 Tài kèqì le. 気にしないでください。
哪里哪里。 Nǎli nǎli いえいえ。


こうした言葉が状況に応じて言えるようになりたいものです、またクールにこんな言い方も
应该的 Yīnggāi de あたりまえです(当然のことですから)

中国語の新語から外来語、企業名・商品名まで当然漢字
立顿红茶 Lìdùn hóngchá リプトン紅茶
中国といえば「お茶」を思い浮かべますが紅茶やハーブティーも人気者です。「紅茶」は中国語でもそのまま“红茶”、“立顿”は多分中国独自の音訳でしょう。
中国のスーパーでもリプトンのイエローパッケージは目立ちます。
対抗馬の「トワイニング」は
英国唐宁茶 Yīngguó Tángníng chá トワイニング

ネットラジオで中国語
中国語をたくさん聞いて
中国語に耳から慣れましょう。


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この課の語法要点
中国語の語順はSVO
動詞“请”の用法
動詞述語文
この課のコラム
語法横断
  谢谢 中国語で感謝を伝える
知っておきたい中華人民共和国
  北京市
中国語で地名・人名・名作
  中華人民共和国、ほか
とっさの3文字中国語
  どういてしまして。
知っておきたい中国語
  リプトン紅茶。
この課の単語
qǐng
品詞:動詞
意味:頼む、要望する
    どうぞ…してください
品詞:動詞
意味:(液体を)飲む
chá
品詞:名詞
意味:(液体の)お茶
   *茶葉は“茶叶”
量詞“杯” 動詞“喝”
谢谢 xièxie
品詞:動詞
意味:ありがとう、感謝します
品詞:人称代詞
意味:あなた、君
chī
品詞:動詞
意味:食べる
   *錠剤は“吃”を使う
点心 diǎnxin
品詞:名詞
意味:菓子、軽食、おやつ
jìn
品詞:動詞
意味:(中へ)入る
    進む、受け取る
「進」の簡体字
zuò
品詞:動詞
意味:座る、腰をおろす
「座」の簡体字
品詞:人称代詞
意味:私、ぼく
品詞:人称代詞
意味:彼
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